章 462

「今のところはまだ無理だ。我々は趙との間で表立って対立する段階ではない。この林浩は趙国強の人間だ。敵に回すわけにはいかない。それに、この林浩という男がなぜか趙航や方大同の人間を動かせるとは…何か大きな背景があるような気がしてならない。できれば我々の側に引き込みたいところだ」

元昊天は不満げではあったが、この林浩という男を今は敵に回せないという事情を理解したようだった。

「では、大将の考えは?」青龙が元昊天に尋ねた。

「明日、私が直接会いに行く」

翌日、林浩と程程が目を覚ましたときには、すでに昼近くになっていた。自分の腕の中で眠る程程を見て、林浩はようやく自分が今や裕福な御曹司という身分...