章 390

林浩は于苗に自分のバイクの傍で待つよう伝えると、前に進み出て赵国強と別れの挨拶をした。秦雪のラインからすれば、赵国強は自分の直属の上司だったからだ。

「林くん、やるじゃないか。いつから赵航と繋がりができたんだ?」赵国強は今や秦雪の目利きをますます敬服するようになっていた。

「赵さん、冗談言わないでください。そんな力ありませんよ。実は僕のクラスメイトが赵航さんと知り合いで、たまたま僕を助けてくれただけです」

「そうだったのか」赵国強は頷きながら、林浩のそのクラスメイトはただ者ではないなと思った。

「林浩兄弟、今度時間があったら俺を訪ねてくれ。もし誰かがお前に面倒をかけてきたら、遠慮なく俺...