章 371

「ご安心ください。任されたことは絶対に忘れません!」林浩の心に微かな震えが走った。

趙国強は林浩と二言三言言葉を交わすと、賈賢を連れて別の完全に密閉された個室へと向かった。立ち去る際、気を利かせて林浩と林曦然のために半分だけ開いていた木の扉を閉めていった。完全に閉まっているわけではないが、中に座っていれば外から簡単に中の様子を窺うことはできない。

趙国強が去るやいなや、林曦然はその細い指で林浩の手首をぐいと掴んだ。「もう、林浩ったら。初めてのキスを返しなさいよ」

「んん?何が初キスだって?」林浩は知らないふりをして、目の前のコーヒーを一口飲み込もうとした。

「飲まないで、それ私のコーヒ...