章 1163

一方、問題を分析することに関しては、銭大舌頭は確かに利害を考慮するタイプだった。

今日の出来事は後々の笑い話になるかもしれないが、それも一時的なものに過ぎないことを彼は理解していた。そもそも自分はこの先ここに留まるつもりもない。そう考えれば、面子にこだわる必要もないだろう。

そこまで思い至った銭大舌頭は、歯を食いしばって大声で言った。「わかりました、同意します。ただ陳隊長、彼も言っていましたが、彼が出て行く際には我々全員が総出で見送らなければならないとのこと。この点についてはいかがでしょうか」

銭大舌頭自身の問題は解決したものの、陳志敏に対してはもはや何の期待も抱いていなかった。そうであるなら...