章 176

すぐに、何点かの品が競り落とされた後、ついに徐楓が秋含烟に推薦した品が台に上がった。

秋含烟はまずそれを一瞥すると、すぐに自信なさげに尋ねた。

「徐さん、私がこれをつけるのは、少し似合わないんじゃないでしょうか?」

何松江が徐楓に代わって答え、笑いながら言った。

「何が似合うとか似合わないとか?秋さん、今夜この会場で、あなたほどこの宝物に相応しい人はいないと断言できますよ。安心して買いなさい。あなたが身に着けられないなら、呉城では誰も身に着けられません……もちろん、徐兄の奥さん、私の義姉は別ですがね」

展示台には、金を嵌め込んだ玉の簪が人々の前に姿を現していた。

玉簪は豪華な造形で、頭部...