章 26

「小公子はここ数日体調を崩されておりまして、館内で静養中でございます。学堂の方にはすでに休みの連絡を入れております。夫人は小公子の学業の進度を常に気にかけておられます」

小間使いは少々うんざりとしながらも、表情には出さず一つ一つ丁寧に答えた。

上官歆は手を振って小間使いを下がらせた。「もういいわ、私一人で書房まで行けるから」

小間使いは頷いて立ち去った。

まだ書房の入り口にも入らないうちから、中から会話の声が聞こえてきた。

「小公子、私がこう言うのも、あなたが言うことを聞かないからです。学堂で人と勝手に喧嘩をするなんて、それが広まれば国公府の顔に泥を塗ることになりますよ。お父様の顔をど...