章 245

「祈祷?」

正直に言えば、祈祷は彼女にとっても時間を潰すための行事だったが、家に閉じこもっても特にすることもなく、上官歆は当然、外出することを喜んでいた。

「いいわ、今日は荷物をまとめて、明日出発しましょう。小翠、あなたが準備して」

上官歆は小翠を指名した。小翠は少し不本意そうな様子だったが、それでも「はい」と応じた。

翌日。

一行は出発した。

山の中腹で、上官歆は知人に出会った。

楊暖玲はひとりで裾を持ち上げながら登っていた。険しい山道に、彼女はすでに汗だくになり、時折顔を上げては袖で汗を拭っていた。

「七公主」上官歆が声をかけた。

「あっ!」

後ろめたい気持ちがあった楊...