章 192

大将軍は武邑を見ながらも、心中の不快感を表すことができなかった。

主上からの命令があるとはいえ、三十路を超えた自分が、この若造の顔色をうかがわなければならないとは。

「小将軍がすでに決めたのであれば、我々は口出しはしない。だが、度を越してはならんぞ。中にいる者には、主上も近づくことを許していない」

そう言いながら、大将軍の目に一瞬、冷酷な光が走った。

敵の手の中で育てられた子供など、どうして信用できようか。

必要とあらば、殺すこともできるのだ。

「私は分かっている」武邑はそう言い切ると、退出を促した。

一行は不満げに立ち去った。

外の気配が完全に消えたのを確認すると、上官歆は武...