章 167

第二日。

「やっと見つけた」

上官歆と宋珏が林の中をさまよっていると、思いがけず一本の道を見つけることができた。

その小道からは官道が見え、二人とも武芸の心得があったので、通れない場所があれば身を躍らせて飛び越えていった。

すぐに彼らは官道に出て、道標に従って無事に町にたどり着いた。

「あなたは役所に助けを求めに行って。無霜は武芸ができないし、子供もいるから、何かあったら心配で」上官歆は急いで言った。

林の中にいた時は自分たちのことで精一杯で、道も分からず、焦っても人を探す方法がなかった。

今は良かった。町に着いたのだから、希望がある。

宋珏は彼女に安心させるような表情を見せた...