章 965

「彼は私に電話番号を渡し、その番号の人物を探すように言った。その人が私を発財に紹介してくれて、それからのことは自然な流れだった」

話し終えると、私が責めるのを恐れてか、唐軍は慌てて続けた。「でも、すべての費用はあの人が出していて、裏で操っていたのも彼だ。何かをやるときはいつも彼から電話があった。それ以外のことは、本当に何も知らないんだ。わざとあなたたちに敵対しようとしていたわけじゃない!」

唐軍が説明した経緯は筋が通っていて、嘘には思えなかった。今の彼が私を騙す勇気もないだろう。

「その男はどんな外見だ?名前は?」としか聞けなかった。

「背が高くて痩せていて、眼鏡をかけていて、見た目はかな...