章 797

言葉が喉につかえて、口に出すことも、出さないことも、どちらも気が進まない。何度か口を開きかけたが、結局は諦めて飲み込むしかなかった。

まだ責任を放り投げるわけにはいかず、仕方なく報告書を手に取り、憂鬱な気分で目を通す。今になってようやく分かる、幹部の立場というのも楽なものではないのだと。

だからこそ、孫学勇のような人材をもっと見つけられたらと願うが、一人出会えただけでも天から餡子の詰まった饅頭が降ってきたようなものだ。毎回自分の頭上に落ちてくるなんて期待できない。

あまり望みすぎるのは危険だ。次に落ちてくるのはレンガかもしれないのだから。

真面目に報告書を最後まで読み通した。一日中あん...