章 651

私は思い切り耀に噛み付いた。全力を込めて。罰したかった。仕返しがしたかった。そして何より、この怒りを吐き出したかった。でも今、この方法以外に思いつかなかった。

彼を手放す気はないし、私たちの愛を諦めることもできない。

唯一の慰めは、彼が呉心雨のような女性に対して、少なくとも最後の一線は守ったということ。

怒りを発散し、仕返しをしたけれど、おそらく力を入れすぎたのか、耀が痛がり、私もその報いを受けることになった。

彼の意図せぬ激しい動きに、私は痛みと同時に快感を覚え、気を失いそうになった。

体の空虚さが思考を奪い、ただひたすら求めることしかできなくなった。

彼は私を失望させなかった。彼も同じ衝動...