章 558

私はしゃがみ込み、彼女の背中を軽く叩き続けた。彼女は長い間吐き続け、吐くものがなくなっても、なお空嘔吐を繰り返していた。

聞いているだけでも辛くなり、少し申し訳ない気持ちになった。

忍耐強く彼女の背中をさすっていると、どれくらい経っただろうか。五分か、十分か。長い時間が過ぎたように感じた頃、動きが止まっていることに気づいた。

不思議に思って見てみると、彼女は床に座り、トイレに寄りかかって眠り込んでいた。

思わず苦笑いしつつも、どこか愛おしさを感じた。

静かに方瑶を支え起こす。彼女の顔色は青白く、口元には汚れが少し残っていた。眉を軽く寄せ、苦しそうな表情をしている。

腰に手を回して抱...