章 509

まだ少し諦めきれずに、ドアが閉まる前に隙間を押さえながら、最後の小さな願いを口にした。「ドアを開けたままにして、君が洗うところを見せてくれない?」

「ダメよ。さっきのダンスのときも、あなた、ちゃんとしてなかったじゃない」沈曼曼は力強くドアを閉めて鍵をかけた。

「いやいや、そりゃ言いがかりだよ。ダンスの時に誰がまともだったっていうんだ?」私はドア枠に向かって空しく語りかけ、中で腰をくねらせながら服を脱ぐ彼女のシルエットを見て嘆息した。

「男ってみんなそう、せっかちなんだから」沈曼曼は吐き捨てるように言った。

私は苦笑した。きっとあの時、彼女も色々と触られたんだろう。

もう期待はしていな...