章 387

「でも、尾行するとなると、人選が難しいんだ。慣れていなければ、事が進まないだけじゃなく、クラブのことがバレる恐れもある。足がついて、他の人に芋づる式に探られたら、逆効果になってしまう」

呉欣雨もこの件で頭を悩ませていたから、私に相談してきたんだ。

私たちはこんなことをやったことがないし、おまけに私は仕事があるから、王浩の後ろをずっとついて回る時間なんてない。

散々悩んだ末、ある人物が浮かんだ。その人の名前を言うと、呉欣雨は最初躊躇していたけど、メリットを説明すると、すぐに笑顔で頷いた。

その人物とは袁思博だ。彼は私たちの内情を少し知っているし、王浩とちょっとした因縁もある。ただ、王浩が...