章 366

でも、私はまだ自分を抑えられない。さまよう心もコントロールできない。

ドアのそばまで来ると、隙間は小さくて何も見えない。震える手でほんの少し押し開けようとしたが、何度も躊躇した。見るのが怖い、見られるのはもっと怖い。

結局、心の奥底の好奇心に勝てなかった。そして耳元で繰り返し響くあの声にも。

そっとドアに触れ、ゆっくりと押し開けると、隙間が大きく広がった。私は息をするのも忘れ、自分が覗き魔のような気がして、心の中で自分を責め続けた。

それでも誘惑には抗えず、ドアの隙間に顔を寄せ、暗闇の向こう側を覗き込んだ。

部屋の中は明るく、向かい側に窓があった。視界を調整すると、横にあるベッドが見えた。

誰...