章 280

私はインカムを手に取り、試しに触ってみた。こんな機器を触るのは初めてだった。

姜兵が説明してくれた。「これは専用のもので、有効距離は八百メートルまで届くんだ。今はもう周波数を合わせてある。夜の店に入ったら絶対騒がしいから、イヤホンを忘れずに。奴を見つけたらすぐインカムで合図してくれ。今度こそ確実に捕まえるぞ」

相手の正体がわかったからか、自然と気持ちが高まっていた。

全員が準備を整え、インカムを持って出発した。

道中でお互いに通信テストをしてみると、効果は上々で、声もクリアに聞こえた。

一行は堂々と太陽城へと向かった。さすが市内で一番賑わうナイトスポットだけあって、駐車場所すら見つか...