章 210

男というものは悲しいものだ。望まないときでさえ、こういう瞬間には体が勝手に反応してしまう。

さっきまで元気のなかった雄々しさが、彼女の懸命な努力によって、ゆっくりと感覚を取り戻し、頭を持ち上げ始めた。

私の反応を見て、彼女は得意げに笑った。私はその時、本当に気が滅入った。

彼女は私の意思など気にせず、私を引き寄せると、雄々しさを支えながら、自分で動き始めた。

悲しいことに、男の自制心は本当に低いと気づかされた。彼女に欲望を掻き立てられ、私は自分を抑えられず、また彼女と一戦交えることになった。

この戦いは激しく、さらに激しさを増していった。過程で彼女は止めどなく叫び、戯言を言い続け、私もその刺激...