章 1554

「最初、あなた方が互いに争っているのを見て、私は準備していたんだよ。二つの勢力が疲弊したところを一気に飲み込もうとね。

ところが王さんは本当に手強い。ほとんど苦労せずに光影を引きずり込み、しかも全く力を消耗していなかった。

その一点だけでも、私は王さんに一層惹かれるようになったよ」最後の言葉には、董奎の目に賞賛の色が浮かんでいた。

私はまったく嬉しくなどなかった。

「初めて王さんをお招きしたとき、私は本当に才能を惜しんでいたんだ。千里の馬が良い馬場を得られずに無駄になるのが心配でね。

だから何度も我慢したんだが、王さんの性格は激しく、この伯楽に機会を与えてくれなかったなぁ」董奎は惜しむように...