章 1552

すべてが静かになり、部屋は入ってきた時の光景に戻った。

董奎の真意が掴めないが、それより頭を悩ませるのは、彼が私と冷馨の関係を疑い始めたことだ。

向かいに座っているのは董奎。私一人の力ではこの問題を解決できないことは分かっている。やはりクラブの他のメンバーに相談して、対策を考えてもらうしかないだろう。

董奎はしばらく黙っていた。私はここぞとばかりに立ち上がり、「申し訳ありません、董さん。少し用事がありますので、これで失礼します」と言った。

董奎はまだ反応せず、閉じた目を一度も開かなかった。

数秒待ってから、私は身を翻して出口へ向かった。

この董奎に背を向け、そしてゆっくりと近づいて...