章 1346

柔らかな小さな手が脇から伸び、私を抱きしめて軽く身体をくねらせる。

背中に柔らかさが押し付けられ、擦れ合い、まるで生クリームの塊に直撃されたかのように全身が蕩け、炎が足の裏から頭のてっぺんまで駆け上がる。耳元でかすかにパチパチと火花の音が聞こえるようだ。

滅多に出会えない豊満さ、滅多に経験できないサービス。時間が止まればいいのに、永遠に終わらなければいいのにと願うが、期待というものは現実と同じで、必ず裏切られるものだ。

二つの柔らかな塊は、空を横切る流れ星のように、ゆっくりと私の人生から消えていき、虚しさと寂しさだけが残された。

慌てて振り返ると、案の定、唇を噛み、妖艶な表情を浮かべた蒋...