章 1343

一秒、二秒、三秒...何十秒も過ぎたが、灯りはまだ点かない。待ちくたびれて少し焦り、まばたきをしたい衝動に駆られるが、この貴重な機会を逃したくなくて必死に耐えていた。

およそ一分近く経ったころ、パッと音を立てて灯りが再び明るく輝いた。目は酸っぱく疲れていたが、そんなことを気にする余裕はなく、じっと見つめる。

確かに妻は私たちの方を向いていた。今回は灯りが消えることなく、妻の全身がはっきりと見えている。

だが喜べるはずもなかった。スカートはめくれるどころか、上の服までちゃんと着ているではないか。

舞台下の男たちは事態を把握できず、目を丸くして呆然としている。舞台上の女たちの目には嘲笑の色...