章 1216

私はまた命からがら、這這這這と岸まで戻った。

足を止め、振り返ると、冷馨の目はすでに涙で曇っていた。

彼女の無力さと涙を再び目にして、心が再び柔らかくなった。振り返って彼女の手を取り、「他人のために死んだら、それこそ無駄だ」と言った。

彼女の泣き声など気にせず、そのまま手を引いて岸に上がり、「どこかで服を着替えよう。さもないとまた風邪を引くぞ」と言った。

「でも、こんな感じも悪くないよ。少なくとも、自分がまだ生きてるって実感できるから」冷馨は後ろから笑いながら言った。

「お前は良くても、俺はダメだ。凍え死にそうだ」川からの風が吹き抜け、思わず震えた。

「ふふっ!」冷馨は寒さなど全く感じていない...