章 1111

「宣伝になるだけでなく、良い評判も得られるなんて、名実両得の話じゃないか。もちろん喜んで引き受けるよ」すぐに頷いて答えた。「いいよ、問題ない」

私が同意すると、沈曼曼はとても嬉しそうに笑ったが、すぐに憂いの表情を浮かべた。「こんな名目で私利を図るなんて、私、道徳的じゃないよね」

これが沈曼曼のポリシーにも、彼女の本心にも反することは分かっていた。

だが時に、物事は両立が難しい。彼女を責めることはできない。彼女は善意からそうしているのだ。あの子供たちのためでもあり、私のためでもある。

私にできることといえば、目的があっても慈善は慈善だと言うことだけだ。実際に行動さえすれば、あまり厳しく考...