章 72

沈清秋は硬直したまま立ち尽くし、「洛冰河」は彼が答えないのを見て、こちらへ一歩踏み出した。

沈清秋は反射的に剣を握って身を守ろうとしたが、腰も手も空っぽだった。

彼は叫んだ。「システム!罰則プログラムって一体何なんだ?!素手でBOSSと戦えというのか?!」

システム:【こんにちは。罰則プログラム実行中は、システムの全機能が停止されています。相談機能も含まれます。ご理解ありがとうございます。幸運を祈ります。】

こんな状況で何をすればいいのか全く分からないじゃないか!

洛冰河は両手を袖に入れたまま、にこやかに言った。「沈清秋、どうしてここにいるんだ?」

なるほど、沈清秋には...