章 54

「待って!一体どういうこと?!」斉清萋は声を失った。彼女は穹頂殿の中を指差した。「中にいるのは…あれは沈清秋ではないの?なぜもう一人いるの?」

洛冰河は機嫌が良さそうに言った。「前安定峰の峰主に聞いてみたらどうだ?」

沈清秋:……くそ、やっぱり尚清華のあの骨なしの裏切り者が絡んでいるとは!

尚清華はへらへらと笑っていたが、漠北君に一瞥されるとすぐに前に出て、気を丹田に沈め、胸を張って堂々と言った。「沈師兄は数年前、ある地に偶然立ち寄り、宝器『日月露華芝』を手に入れました。この芝は霊性を持ち、肉体を再生できる力があります。沈師兄はそれを使って花月城で魂を抜け出させ、金蝉脱殻したのです!だか...