章 40

「前輩、あなた……歩けるのですか?私が背負った方が……」と公儀蕭が心配そうに言った。

沈清秋は顔を曇らせ、一歩踏み出し、身を躍らせた。自分は大丈夫、とても元気だと行動で証明するように!

公儀蕭は一瞬きょとんとしたが、すぐに後を追った。ところが、二人が石台から離れて石の通路に足を踏み出した途端、先ほど上げられていた腐水の幕が「ドン」という音とともに水を噴き出した。

沈清秋は走るのも速かったが、止まるのも早かった。でなければ水浴びをするところだった。二人は石台に引き返したが、水の幕はまた徐々に障壁となっていった。

まるで意図的に彼らを出さないようにしているかのようだ。こんなに知能的...