章 32

沈清秋は突然背筋を伸ばした。

浮遺体だと?!マジかよ!

たった今「水がきれいですね」と言ったばかりなのに、浮遺体が流れてくるなんて、この現実の平手打ちはいくらなんでも痛すぎるだろ!

柳清歌は船の竿で浮遺体を引っ掛け、裏返してみると、なんとこれも白骨だった。全身が頭部も含めて黒い布で巻かれ、顔を下にして浸かっていたため、先ほどは気づかなかったのだ。

沈清秋は尋ねた。「木師弟、この世に人の体を瞬時に白骨化させるような疫病があるとご存知ですか?」

木清芳はゆっくりと首を振った。「聞いたことがありません」

逆流に逆らわなければ後退するように、小舟はしばらくその場に留まった後、少...