章 18

「出番に余計なシーンを入れるなんて、弁当抜きにするぞ、この魂胆!」

主役の裏で長ったらしいセリフを背負わされ、端役の薄っぺらい給料を受け取る。これぞ労働者搾取ではないか!

私心から、沈清秋は力を振り絞って手を上げ、洛冰河の頭を撫でた。本来ならば頑固な眼差しを向けていた洛冰河は一瞬固まり、まるで湧き上がっていた怒りの炎が一掬いの清水で消されたかのようだった。

沈清秋は笑いながら言った。「でも、そんなに気にすることはないよ。もし君が強くなれなくても、僕が君の側にいて守ってあげるから」

本当に洛冰河を将来、仙界・魔界・人界の三界を席巻する恐るべき大ボスにするくらいなら、むしろ彼がずっ...