章 15

「いわゆる主人公待遇とは、犬の糞を踏んでも、その中に秘伝書や仙丹が隠されているというものだろう」

沈清秋はその記憶を思い返し、表情が目まぐるしく変わった。周囲の呼びかけにも気づかず、岳清源が何度も名前を呼んでようやく我に返った。「何?」

木清芳が一枚の紙を彼に差し出した。「毎月この四種の薬材を服用し、霊力の高い者と共に功を運行させ、あなたの霊力の流れを正常に保てば、この毒は大した問題にはならないでしょう」と言ってから、少し間を置いて続けた。「ただ、沈師兄は今後、時折霊気の滞りや、運行がスムーズにいかない突発的な状況に見舞われるかもしれません」

部屋にいる他の三人は皆、彼の表情を注意深く観...