章 649

「こ、これはかなり難しいですね、陳隊長」銭大舌は無力感を込めて頭を振り、ため息をついた。今の彼の心境はとても複雑だった。なぜなら彼は先ほど劉俊剛を散々叱りつけたばかりで、これで劉俊剛との対立はまさにエスカレートしてしまったからだ。

「お前、頭おかしいのか?どんなに難しくてもこの件はきちんと処理しろ。もうやっていけないってんなら勝手にしろ。ただ言っておくが、この件を丸く収めれば、せいぜい制服を脱ぐだけで済むが、もしうまくやれなかったら、それだけの罰じゃ済まないぞ」陳志敏はこれで相手に底を示したつもりだった。賢く立ち回れというメッセージだ。

この言葉を聞いた銭大舌の顔には、さらに多くの黒い筋が...