章 540

「ええ、ご苦労様。その幽月については我々が調査を引き継ぐから、君は他の件を担当してくれ」長老が馮凱歌に言い終えると、空間の中の仮想画面はすぐに消え去った。

馮凱歌は地面の通信装置を片付けながら、心の中で長いため息をついた。長老が言う「他の件」とは、実質的には林浩のことだけを指している。今や林浩はこれほどの力を動員して全国規模で行動しようとしている。この林浩は、本当に狂気じみているな。

だが、林浩がこれだけで龍庭共和国を支配できると思っているなら、それは余りにも妄想的だ。結局のところ、龍庭共和国の総合的な力は、これだけではないのだから。

劉俊剛は午後に柳菲を迎えに行ったが、二人は道中で砲撃...