章 511

「突然、夢甜が恋をしたと聞いて」と聞かされた馮夢甜の祖父は、まさに喜びと驚きが入り混じった表情を浮かべた。馮夢甜はおじいちゃんがこんな反応をすることは予想していたが、それでもう一度繰り返した。

「ふふ、私、今恋をしているんですよ、おじいちゃん」

「ハハハ、それは良いことだ、とても良いことだ」祖父は電話の向こうで嬉しそうに大笑いしたが、その笑い声は三秒も続かないうちにピタリと止んだ。「夢甜、おじいちゃんが言った条件を忘れてないだろうな」

「もちろん覚えていますよ」馮夢甜は牛乳を飲みながらにこにこと答えた。

実は、馮夢甜の祖父は彼女の自由恋愛を認めてはいたものの、いくつかの条件を設けていた...