章 388

「この楊徳勝、やはり一筋縄ではいかない男だな。楊徳勝は自分が不利になると察したからこそ、ずっと前からパスポートを用意していたんだ。逃亡する時には非常に都合がいいわけだ。もう一つの情報は、趙有才が支えてきた元昊が、どうやら趙有才の指図を聞きたがらなくなってきたらしい。なぜなら昨日、元昊と趙有才の直系の部下たちが衝突を起こしたからな」これは劉俊剛や劉徳民たちにとっては絶対に良いニュースだったが、譚志東にとっては良い面も悪い面もあった。

元昊の県内での絶対的な地位が揺らげば、治安は混乱に直面することになるからだ。各勢力が一晩中抗争を繰り広げた後、劉俊剛は夜のうちに趙有才たちの部下を再配置した。今や劉...