章 300

「ここにコンドームなんて……」

楊倩は思わず息を呑んだ。自分と張伯がこの裏庭で関係を持ったことなど一度もない。それに、自宅の裏庭の向こうにある森は、ほとんど人が立ち入らない場所のはずだ。このコンドームはいったいどこから来たのだろう?

楊倩はそれらのコンドームをそっと指でつついてみた。その中の一つはまだ新しげで、おそらくここ数日以内に使われたものだろう。この場所でコンドームを使うような人間が他にいるというのか?

楊倩は三日前、実家に帰っていたことを思い出した。叔父との行為に時間がかかってしまい、家に戻ったときにはすでに夜だった。まさか張伯が……?

楊倩はずっと張伯のことを実直な人間だと思っ...