章 45

「部屋で一人、疲れ果てた寒厳は上半身を支えながらベッドの頭に寄りかかっていた。その端正な顔は青ざめている。宣言が部屋に入ってきて、その様子を見て言った。

「目が覚めたか?お前の怪我は少し休めば良くなるよ。今はまだ起きない方がいい」寒厳は皮肉めいた笑みを浮かべながら宣言を見つめ、しばらくしてから嗄れた声で口を開いた。

「俺はお前を侮辱したのに、お前が見舞いに来るとはな。あの女はどこに行った?」そう言って自分の中の嫉妬心が不思議と感じられないことに気づいた。

「狄莫が前任の毒宮の宮主を呼んで、銭千のために毒を調合させている。それに清魅が現任の毒宮の宮主だったんだ。今も外で話し合っているよ…」宣言は...