章 41

ついに戦いの時が訪れた。寒厳は漆黒の甲冑を身にまとい、一層武人の風格を漂わせていた。全身から王者の気配が溢れている。

今回寒厳が出陣するため、銭千は早くから起き出して見送りに来ていた……

「必ず気をつけてね。戦場は決して良い場所じゃないんだから!」銭千は心配そうに寒厳を見つめながら言った。寒厳は眉をわずかに上げ、機嫌よく答えた。「この戦王が、ただ見物するだけだと思っているのか?」

「でも、やっぱり気をつけてよ!」寒厳は仕方なく頷くと、門外に待機していた部隊を率いて出発した。宮殿内では女皇も心配そうに城門の方向を見つめていた。

寒厳が去った後、銭千が振り返ると、清魅が壁に弱々しく寄りかか...