章 301

兵士は朱雀の言葉を聞いて、眉をしかめ、不機嫌そうに言った。「さっきも言ったはずだが、この間は、お前は聖女を助けることはできない。今、どうして彼女を助けようとするのだ?」

朱雀は興味なさげに肩をすくめた。「別に彼女を助けてなんかいないよ。ただちょっと注意を促しただけさ。さっきは『注意を促してはいけない』とは言わなかったよね?」

兵士は顔を曇らせ、非常に悩ましげに言った。「それも助けになる。とにかくダメだ。これは決められたルールで、破ることはできない。聖女の資格を取り消さなければならない」

朱雀はあくまで気楽な様子で手を振った。「さっきは何をもって『助け』とするかは言わなかったよね。だから…...