章 173

青児は門の外を見渡し、孟偉の姿がないのを確認すると、悠々と外に出て、墨陽の住まいへと向かった。彼女はまだ知らない、この一件を境に、自分と暁玲との関係が二度と以前のようには戻らなくなるということを。

外に出ると、冷たい風が吹き抜け、青児の体が微かに震えた。思わず彼女は不満げに呟いた。「今の私、本当に体が弱くなったわね。まさに風一つで倒れそうになるなんて」

身体を落ち着かせると、大股で歩き出した。墨陽の部屋の前に着くと——

青児はドアをノックして声をかけた。「墨陽、いる?ドア開けて!相談したいことがあるの!」

間もなくドアが開き、墨陽は青児を見て心の中で冷笑した。まさに待ち望んでいた獲物が...