章 11

丐帮の荒廃した掘っ立て小屋が立ち並ぶ地区には、低い家々が多く、汚水が流れ、道は泥だらけだった。ある場所に目をやると、そこには何もない茅葺きの小屋があり、臭くて汚い毛布の上に壊れた枕と、ページがばらばらになった本が一、二冊置かれていた。

毛布の横には穴がいくつも開いた木のテーブルがあり、その上には欠けた部分がいくつもある割れた碗と、食べかすがこびりついた皿が二枚、それに短くて細い箸が一膳置かれていた。木のテーブルの右側には木が腐りかけた棚があった。

茅葺き小屋全体はいつもこのように静まり返っており、あらゆる場所には汚れた乞食たちが溢れ、皆が卑しい目つきでディモを見ていたが、ディモはすでにそれ...