章 876

寝室で熱中症を装っていた潘文清は、老王と自分の夫の会話が聞こえなくなり、老王が立ち去ったことを確認してようやく安堵の息をついた。先ほどの感覚は、言葉にできないほどの快感と背徳的な興奮が入り混じった、堕落そのものだった。

先ほど夫の大威が話していた時、潘文清は慌てて「戦場」を片付けていた。今の彼女の下着を身につけていない足の間は、大げさなほどに濡れ、その感覚は太ももの付け根にまで及んでいた。

潘文清は今、再び目をきつく閉じていた。彼女はまだ先ほどの甘美な余韻に浸っていたのだ。老王が立ち去る時、自分の夫が家にいるというのに、彼が去ることを惜しんでいた。まるで永遠に彼と一緒にいたいかのように。た...