章 853

横目で一瞥すると、老王は今また動けなくなっていた。

隣の林詩曼が気持ちよさそうに眠っているからだ。若さと魅力に溢れたその顔立ちは実に魅惑的で、色っぽく誘惑的な赤い唇、長くしっかりとした睫毛、そして少し乱れているもののより一層魅力を増している爽やかな短髪。

老王は自分の肩にほぼ接している林詩曼をじっと見つめ、しばし我を忘れていた。

林詩曼はかなり疲れていたのだろう、今は甘い眠りに落ちている。ただ、若い少女の寝相は決して上品とは言えず、片手は老王のお腹の上に置かれ、その小さな手がもう少し下に移動すれば、老王の最も敏感な部分に触れてしまうほどだった。

また、ジーンズにぴったりと包まれた長く艶やかな脚...