章 622

老王が初めて彼らの家を訪れた時、王浩の母は少し緊張していた。目の前にいる浅黒い肌の素朴な男を見て、あんなに大柄で逞しい姿に、心の底から恐れを感じていた。普段の王浩の母はこれほど威圧感のある男性を見たことがなかったのだ。

しかし王浩の話によると、王浩の母はこの中年男性の印象をかなり良く思っていたという。王浩にとって一人しかいない大切な嫁が、今の学校のような乱れた環境の中で、この人が正義感からさりげなく二度も自分の息子の嫁を助けてくれたことに、王浩の母は心から感謝していたのだ。

王浩の母がこの男性が台所まで手伝いに来て、生活面でも威張らない人柄だと知ったとき、老王への好感度は大幅に上がった。

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