章 617

王浩という少年が父親の体調が優れないと言っていたことを思い出し、老王はすぐに、薄化粧をしているが顔色があまり良くないこの女性について、性的な事柄を連想してしまった。

もしかすると、この美しく洗練された女性は、男性に激しく愛されることで満足を得られれば、その潤いによってもっと魅力的に輝くのではないかと。

老王が王浩の母親を眺めながら、なるほどこの小僧が自分の母親に自信を持っているわけだ、口を開けば「きれい」だの「魅力的」だのと言うのも納得だと思った。老王から見ても、確かに魅力的な女性だった。

今まで老王が接してきた女性も少なくないが、目の前の王浩の母親を見ていると、何か落ち着かない感覚があ...