章 61

自分の手のひら、あの熱いものがますます激しくなっていく!

どういうわけか、目の前のこの男は、自分の夫よりも好ましく見えるような気がした。

誰もが顔に仮面をつけている。その仮面は知性かもしれないし、慎み深さかもしれないし、上品さや冷淡さかもしれない。

でも誰にも表には出さない七情六欲があり、様々な幻想や暗い考えがある。それは自分が邪悪だからでも堕落しているからでもなく、それが人間の多面性というものなのだ。

この瞬間の柳嬌嬌も、上品で慎み深く内向的な外見を脱ぎ捨て、渇望とリラックスを感じていた。そしてそのような感覚の中で、柳嬌嬌が体験する興奮と刺激はあまりにも強烈だった。

そして。

老王が口でと言...