章 55

「我慢できなくなったら出てきちゃうよ!」

「あなた、結構イケメンだし、優しそうに見えるし、そんなことする人じゃないでしょ」

「悪い奴ほど見た目がいいし、優しそうに見えるものさ」

恐怖で唾を飲み込み、王さんの指の動きに震えながら、李暁は言った。「とにかく、もし本当にそんなことしたら、あなた終わりよ」

「今は静かにして。すぐ終わるから」そう言いながら、李暁が十分濡れていることを確認した王さんは、中指を急に曲げ、その泥濘の地をゆっくりと進んでいった。

王さんの指が体内に侵入しただけなのに、李暁は恐怖で震え上がり、つま先立ちになって王さんの指を出そうとしたが、それは完全に無駄な努力だった。

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