章 546

「警察を呼ぶのは、やめておこうよ。犯人の顔も見えなかったし、捕まえられるかどうかも分からないし。もし私たちが通報したって知られたら、また仕返しされるかもしれない。例えばまた私を連れ出して、あんなことをさせられるとか。

この件が広まったら、私たちはここにいられなくなるわ。運が悪かったと思うしかないわ。

ねえ、さっきの男があなたに言ったことを全部受け入れたのに、私がたった一つのお願いをしたら拒否するなんて。正直、私、傷ついてるよ。

私たち、結婚して長いけど、二人の間でそんなに変わったことしてこなかったよね。僕が刺激的なことを提案すると、いつも怒られてしまう。

でもさっき、あの男にされたことに、君は...