章 54

「その間、声を出しちゃだめだよ。抵抗もしないこと。さもないと、本当にお前を…」

李暁は必死に頷いた。

老王が手を放すと、李暁は言った。「変なことをしない方がいいわよ。警察に通報したら、あなたは刑務所行きになるんだから」

しかし、言葉が終わるか終わらないかのうちに、老王の指が彼女の両足の間から滑り込んだ。

李暁は思わず低い呻き声を漏らした…

その声を聞いて、柳嬌嬌はぎょっとした。

柳嬌嬌は既婚女性だ。女性がこんな声を出すのは、男性に刺激されているときだけだということを彼女はよく知っている。つまり、老王は店員と「あんなこと」をしているのだと察した。でも、展開が早すぎるんじゃない?まさかあの店員はか...