章 53

王さんを睨みつけたまま、一言も発しなかった李暁は裾を捲り上げようとしたが、彼女のスカートはタイトで下端が非常に狭く、捲り上げることができなかった。そこで彼女は右側のジッパーを下げると、タイトスカートが二つに割れた。

「見てよ!」

距離が近すぎて引き離すこともできないため、下を覗き込んだ王さんは李暁がクロッチレス・タイツを履いていることしか確認できず、中に何か履いているかどうかまでは分からなかった。

そのため、王さんは言った。「よく見えないな、もう少し後ろに下がってくれないか?」

「無理よ、もう壁に背中がついてるわ」

「じゃあ、こうするしかないな」そう言いながら、王さんはしゃがみ込んだ...