章 17

「兄さん、お風呂終わった?劉珊が出かけたって言ってなかった?見かけないんだけど……」

たった一枚のドア越しに、従弟の李強の声が響いた。

老王はドアの外の従弟の声を聞きながら、目の前にある劉珊の妖艶な身体を見つめていた。特に彼女が動けない状況で、あの丸みを帯びた膨らみがまだ揺れ続けている様子に、老王は思わず乾いた咳払いをして唾を飲み込んだ。

たった一枚のドアを隔てて、もし弟の嫁を抱いてしまったら、従弟の李強は気づくだろうか、それとも察知するだろうか?

劉珊は振り向いた。

ほとんど泣きそうな顔で老王を見つめ、その眼差しには懇願の色が浮かんでいた。

もし見つかれば、二人とも口が百あっても言い訳...